第51回 神奈川新人ギタリストオーディションを本選を中心に鑑賞しました。
今回は細かい感想は書かずに雑感のみで失礼します。
まず、予選を含めた参加人数は29名。
昨年と同じくらいでした。
コロナ禍前の40人くらいいた頃を知っていると、寂しい感じもしました。
参加者の層もベテランが中心で、小学生・中学生といった若手が見られなかった(全員見れていないのですが、見た限り)というのも少し気になりました。
近年、他のコンクールやオーディションを見ていないので分からないのですが、「日本のギター界が縮小してきているのか?」ということを思ってしまいました。
本選の課題曲はA.ムダーラの『ルドビコのハープを模したファンタジア』でした。
この曲は、本オーディションで課題曲になったことで初めて知りました。
YouTubeでいろいろな方の演奏を見てみると、カポタストを2フレットに付けて演奏されるケースが多かったのですが(ダウランドの曲などと一緒ですね)、今回本選に出場された6名のうち、カポタストを使用したのは1名のみでした。
本選に出場された方の演奏で印象的だったのが、音の質がとてもよかったことです。
音量があり、ホールによく響く音で、ステージ上であれだけの音が出せるのは、さすが本選に残った方々だなあと思いました。
審査発表では、ゲスト審査員大萩康司さんの講評もあって勉強になりました(パリ留学時、卒業試験後にディアンスからコメントされた内容などをお話ししてくださり、これだけでも、会場に足を運んだ価値がありました)。
次回2024年度、第52回の課題曲が発表されたので情報共有をして終わりたいと思います。
予選:
タンゴ第3番(J.フェレール)(リピートあり、版自由※)
※D.Cがあったりなかったり、色々な版があるそうです。不安な方は協会にお問い合わせを!
本選:
『5つの前奏曲』より任意の一曲(H.ヴィラ=ロボス)(版自由)
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神奈川新人ギタリストオーディション 2018