2019年06月01日

アゴーギク

音量変化のことをディナーミク、速度変化のことをアゴーギクといいます。


この、アゴーギクという言葉。ギター以外の話をしているときに、あまり使われていない気がします。


ギターの専門用語ではないですよね。



作曲家、編曲家、指揮者である保科洋さんの言葉として、こんなことが書いてあるページを見つけました(コロリートという言葉は初めて見ました)。

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アゴーギク(緩急法・速度法)・デュナミーク(強弱法)・コロリート(音色法)を「音楽表現の三要素」と言います。
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(参照:2018年課題曲(1/12アップデート) – 保科洋指揮法クリニック2020 〜指揮者もコンクール〜


また、ピアノ関係のブログでも言葉が使われていました。ギター以外では使われていないというのは、私の気のせいかもしれません(そもそも、ギター以外の人と話す機会も多くないですしね)。
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2018年09月24日

トニックとドミナント

クラシックギターの弱点として、開放弦の音がやたらと大きく出がちだというのがあります。

ロマン派までの音楽、そして現代でも調性に基いた音楽では、和声というものがあり、基本的にすべての和音をTSDのどれかの役割に当てはめることができます。

Tはトニック、主和音。その調の最も基本的な和音で、ハ長調ならCメジャー、ニ短調ならDマイナーです。

Sはサブドミナントで、「この次にDの和音がくるぞ」という気分を表現します。

そして、Dはドミナント、属和音。これは、緊張の高まりを表していて、その緊張はTの和音に進行することで解決します。


今回は特に大切なD→Tに絞ってお話しますが、Dで高まった緊張がTでほぐれるわけですから、ベースの音量を考えると、Dの方が大きくてTで収まるのが自然です。

しかし、ギターという楽器は、油断するとすぐにこれが逆転してしまいます。


例えば大聖堂の第3楽章にこんな部分がありますが、コードとしては F#→B/D だと思います。
大聖堂第3楽章サンプル.GIF

B/DはBのシレファ#のコードと役割としては同じTなので、和声学的なコードの意味は、D→Tとなっています。


ところが、2小節目のB/Dのベースのレですが、開放弦です。ついつい音量が出てしまうんですよね。



敢えてTの部分の音量を大きくする表現もあるとは思いますが、少なくとも、「何も考えていなくて大きくなってしまった」というのはよろしくないでしょう。

ギターの独奏曲は、随所でこういうことが起こりがちです。



そんなわけで和声学は基本の部分だけでもやっておくと、曲の表現で不自然な部分に気がつくことができるようになります。私はこちらの記事でご紹介したサイト、本を活用しています。

和声学が独学できるサイト - クラシックギターを極める日記
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2018年07月22日

おんみゃくぶんぎょう

「おんみゃくぶんぎょう」という言葉。聞く機会はありますでしょうか?

私は今まで、聞いたことがありません。唯一の機会が、こちらの記事で書いたYouTube動画です。

音脈分凝



その動画内では、強弱記号や表情記号のように、当たり前のように音脈分凝という用語が出てくるのですが、私は衝撃を受けました。

自分はなんと無知だったのだろうと・・・・
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2018年04月13日

和声学の本

以前、こちらの記事で、和声学を独学するのに良い本として、『ネットで採点 和声学課題集 I』をご紹介しました。

和声学が独学できるサイト



その当時はUがまだ出版されていないくて、中途半端な感がありました。



最近確認したら、Uが出版されていました。
TU揃えるとかなり体系的に和声学を勉強できます。独学でも採点がネットでできるので、勉強がかなりはかどるのではないかと思います。

こちらがUです。


ネットで採点 和声学課題集II
ラベル:独学 出版 和声学
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2017年12月25日

和声学が独学できるサイト

日本で古くから使われてきたのが俗に言う芸大和声というものです。このルールで和声学を独学する場合にとても良いサイトがあります。


和声課題では、音楽的により良いものを作るというのが最終目標ですが、それ以前に禁則事項に引っかからないようにするのが前提となっています。

ところが、これを自分で判定するのは非常に難しいです。



以前このような記事を書きました。

ソルフェージュが無料で学べるサイト


そこでご紹介した洗足学園音楽大学が運営しているホームページで、ソルフェージュではなく、「音楽理論・楽典」のところに、「和音の祭典」とうコーナーがあります。

ここが、和声課題をネット上で自動採点してくれるというユニークなサイトなのです。

こちらです。

和声学〜洗足オンラインスクール・オブ・ミュージック



他に教材を持っていなくても問題がネット上に掲載されているので学習を行うことはできますが、教科書は持っていた方がよいと思います。

冒頭の芸大和声、あるいは、総合和声というそれよりも後に出版されて1冊にまとまったものがあると良いですが、情報量が非常に多いです。



この「和音の祭典」のオリジナルテキストというのが出版されているのですが、こちらは問題が掲載されているだけでなく、禁則事項を説明したページがあり、それがまとまっていて非常に分かりやすいです。

先生について教わるのであれば、芸大和声、総合和声のテキストが良いと思いますが、独学なら、こういったコンパクトな説明のものを利用した方が良いと思います。

ネットで採点 和声学課題集 I


難点が、Tとなっていることから分かる通り、Uも出版される予定(大学関係者の方に確認しました)なのですが、それがいつなのか分かりません。

ただ、Tだけでも一番基本となる、T(トニック)、D(ドミナント)、S(サブドミナント)について学ぶことができるので、やる価値は十分にあると思います。


Tをやってみて、もっと深く和声学を勉強したいと思ったら、芸大和声や総合和声を購入して、理論を勉強してみる。そして、問題については「和音の祭典」の「和声学課題集U」を利用する。こんな流れも良いのではないかと思います。


私は初めから芸大和声のT〜Vを買いそろえたのですがTを途中まで読んですぐに挫折しました。

先ほどご紹介した「和声学課題集T」のテキストを見て、ああ、こうやって覚えていけば良いのかと腑に落ちたんですね。


説明がコンパクトなのと、説明に完全に対応した課題が十分な数用意されているので、最初から順番に全ての課題をやっていくと、自然とルールが見に着くようになっています。


Uが早く出版されてくれると良いのですが・・・
(2018/4/3追記:Uが出版されました→和声学の本




付け加えておきたいのが、芸大では長年使われてきた芸大和声からの脱却が図られて、新しい教科書が使われ始めました。

新しい和声 理論と聴感覚の統合 [ 林達也 ]



コンセプトが非常に優れていると思うのですが、購入して中身を見てみたところ、独学は難しいと思いました。

芸大和声の和音記号というのは日本独自のもので、世界のどこでも通じるというわけではありません。それが、この新しい和声のものだと通じるのかと言うと、それもよく分からないところがあります。


そんなことを気にするよりも、いずれにしても最終的な到達点は一緒だと考えて、現在普及していて勉強のしやすい方法(旧来の芸大和声のルール)を取るのがベストなのではないかというのが現時点の私の結論です。


ネットで採点 和声学課題集 I

あくまで、「独学なら」という前提ですが、今まで見てきた中ではこれが一番良いテキストだと思います。(Uがまだ出版されてないのが本当に惜しいところです)
posted by 管理人 at 22:48| Comment(0) | 音楽理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする